吾輩はポンコツである。
昨日から無事に長女は中学生になり、末っ子は小学生になった。
子どもというものは、本当に勝手に育っていく。
親が親としてしてやれることなんて、ほんの僅かでしかない。
子どもへ伝えたいことは、言葉で伝えることも大事だが、それ以上に背中(行動)で伝えることが大事だと思う。
“言行不一致”の場合、これは大人でも同じことだが、その人のことを“口だけの人”と認識してまともに話を聞いてもらえなくなる。
これは、企業においても同様で、立派な社是や社訓、企業理念やパーパスといったものを掲げている会社が、実際には自分たちの利益のことだけ考えてお客さんに損をさせているような会社は、世間からいずれ見向きもされなくなる。
ほとんどの人は多かれ少なかれ「言っていること」と「やっていること」は違います。この場合、主に「言っていること」というのは「自分が見ている世界」のことで、「やっていること」というのは「他人から見えている世界」のことです。つまり、自分が見えている世界と他人が見えている世界は通常大きく異なっているのです。
(『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』より引用)
つまり、
「勉強しなさい」
と口で言うだけではなく、大人が勉強している姿を見せる必要がある。
「こうした方がいいよ」
と言うだけでなく、自分もそれをやってみる。
自分がやってみてから「やっぱりこうした方が全然いいわ!」と伝えると、子どもも
「じゃあやってみようかな」
と思ってくれるのではないだろうか。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
(山本五十六)
これから、子どもが成長していく上で、今までは「親=絶対の存在」に近いような世界観で生きてきたのが、これからはどんどん世界が広がっていくことで親の“良い面”と“至らない点”がはっきりと見えてくるようになるだろう。
自分がこのブログ「ポンコツですけどなにか?」を始めたとき、長女は「お父さんはポンコツじゃないでしょ!」と言ってくれたものだが、これからもポンコツなりに努力している姿や、ポンコツでも人生を幸福に生きられる姿を子どもたちに見せることで、
「お父さんはポンコツだけど、いつも頑張っとって尊敬する!好きっ!」
と言ってもらえる関係でありたいと思う。
また、上で山本五十六の言葉を紹介したが、続く言葉を紹介して今日は終わろうと思う。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。(山本五十六)
本当にその通りだと思う。
国が「リスキリング」や「副業」を推進しているのに、いまだに「副業」を解禁をしていなかったり、「在宅ワーク」を認めない企業などは、社員への感謝や信頼が足りない企業なのだと思われても仕方がないのではないだろうか。
企業や組織を変えることは難しいが、父親である自分がマネジメントする最小の単位である“家庭”においては
自分が行動で示し、できるところまで見守って、そして褒めてやる。
また、相手の考えを聞き、その考えを尊重し、感謝と信頼を忘れない。
そのようなチーム(家族)でいられるようにしたい。
そんなことを子どもたちの入学式に参加しながらぼんやり考えていたのだった。
今日はここまで。