吾輩はポンコツである。
最近、ばあちゃん(祖母)がやたらと本を貸してくれるようになった。
元はと言えば、自分がばあちゃんの退屈しのぎに本をプレゼントしたことが、ばあちゃんの読書熱に火をつけたのかもしれない。
詳しくはこちらを見て欲しい👇
そんなばあちゃんも、最近は少しボケてきたらしい。
ただ、自分と本の話をしているときは今の所ボケている様子を感じさせることもないし、読書のスピードと集中力が凄まじいらしく、読書がボケの進行を遅らせることに繋がってくれたら嬉しい。
今日は、そんな「ばあちゃん」から借りたこちらの本から、気に入った言葉を記録しておきたい👇
記憶しておきたい言葉📕
利によりて行えば怨み多し(論語)
意味は「自分の利益ばかりを考えて行動すると、人から怨まれることが多い」ということ。
ビジネスにおいては、自分の利益ばかりを追い求めていると、それをお客様は感じ取り、結局お客様はいなくなってしまうという意味でもある。
これは「会社」という組織にいる人間は皆、心しておくべき言葉である。
学びて思わざれば則ち罔し(論語)
「広く学問をしたからといって、深く物事を考えることをしなければ、とても真理にたどり着くことなどできぬこと」という意味。
「たくさん本を読んでるからさぞかし賢いんでしょう?」と勘違いされることや、こちらのポンコツ具合を見て皮肉をこめて言ってくる人がいるが、実際に本を多読するだけではあまり身にならないことを実感している。
特に、読書を始めたての頃は、あまり身になっているという実感がなかった。
本の中にある何か一つでも、自分の気になる部分や違和感を覚えた部分を深掘りして考えるクセをつけるようになってから、いろんな本の知識が点と点で繋がる機会が増えてきたのは最近になってからの話である。
先に紹介した「利によりて行えば怨み多し」にも通じるが、特に「利益至上主義」の会社に属している場合、会社からの指示に対して何も考えずに動いていると、ビッグモーターのような事件や不正に発展する。
自分の頭で考え、自分の価値観や倫理観から逸れるようなことははっきりと「NO」と言える社員にならなければ、自分も知らず知らずのうちに不正に手を染めていることになる。
自分のように特に目立ったスキルもなく、会社の足手まといにならないように必死に頑張っている人間は、普通の人以上に「自分の頭で考える」ということを大切にしておかなければ道を誤りやすい。
会社の指示に対して、いつも「Why(なぜ)?」と聞くクセをつけることで、会社からすると非常に扱いにくい立派な「ポンコツ社員」になれるだろう。
部下からの「Why(なぜ)?」に対して、「会社の指示なんだから黙って働け!」という上司こそ、自分の頭で考えることをしていない救いようのないポンコツなのである。
そんな上司の元で働いている人は、まぁなんと言うか「ドンマイ」である。笑
ちなみに、「学びて思わざれば則ち罔し」のあとには「思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」が続く。
これは「ひとりで考えるばかりで、広い知識を身につけようとしなければ、独断に陥る危険がある」という意味だ。
この言葉からも、読書や新しい挑戦・体験で新しい視点や知識を身につけることの大切さと、深く思考することの大切さが伝わってくる。
「孔子」という、2000年以上前に生きた人間の言葉が現代にも伝わっているのは、昔から「学ばない・考えない」人が多かったことを表しているのだろう。
また、そんな世の中だからこそ「学び・考える」人が稀有な存在として重宝されてきたことを教えてくれているのかもしれない。
「アンタみたいなポンコツは、足りない頭をフル活用しながら「学び・考え」続けるしかないんじゃけぇ。
別に立派な人間にならんでもいい。
ただ、人の道を踏み外さんように、人に喜ばれる人になりんちゃい。」
ばぁちゃんに借りた本から、ばあちゃんからの隠れたメッセージを感じ取ったような気がした。
今日はここまで。