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浅野内匠頭が吉良上野介を襲い切腹。赤穂浪士らは復讐を誓う。ところが、吉良が急死してしまい、家臣らはたまたま金の無心にきていた亡き主人の弟を替え玉にすることに。一方、赤穂の大石も本音を言えば、勝手に死んだ主君の為に討ち入りなんてしたくない。だが、世間がそれを許さない。偽者の吉良と不忠の大石が繰り広げる笑って泣ける忠臣蔵。(Amazonの商品説明欄より)
感想
またまた“ばぁちゃん(祖母:88歳)”から借りた本。
“忠臣蔵”といえば、吉良上野介の嫌がらせに耐えかねた浅野内匠頭が、お城の中で吉良を切りつけてしまい、「浅野内匠頭の切腹&浅野家お取りつぶし」から始まる超有名なストーリーだ。
そこから浅野家の大石内蔵助をはじめとした忠義者の家臣たちによる、亡き殿の仇討ちが始まるのだが、大抵は「吉良上野介=悪」「浅野家=正義」といった、勧善懲悪のスタイルで描かれることが多い。
本作のユニークなところは、その勧善懲悪スタイルで描かれていないところである。
また、歴史物ならではの設定だが、「もしも〇〇だったら」という設定が用いられており、本作の場合は
という形で物語が作られている。
そこから描かれる、愚かな上司(吉良・浅野双方)の下についてしまった者たちの苦悩は、サラリーマンであれば少なからず共感できる部分は多く、楽しめる作品となっている。
映画化もされているので、興味のある方や、ユニークな視点での忠臣蔵を楽しみたい方は映画で楽しんでみるのもアリだと思う。
ムロツヨシが出ている時点で面白そうだ。
印象に残った言葉
孤独とは他人を失うことではなく、自分を失うことかもしれない。
(『身代わり忠臣蔵』)
今日はここまで。