吾輩はポンコツである。
ポンコツ家に新しいブームがやってきた。
それは“ぬか漬け”だ。
なんとなく“ぬか漬け”というものに憧れていたのだが、「毎日ぬか床をかき混ぜる」といったハードルの高さを私たちずぼら夫婦は超えられなかったのだ。
しかし、嫁が最近“腸活”に目覚め、ぬか漬けの健康効果に魅せられたらしく、そしてたまた“まかき混ぜなくてもOK”なタイプの「ぬか床」を調達出来たとのことで、ぬか漬け生活のスタートラインに立つことができた。
試しにスタンダードな「きゅうり」を試してみたら、それなりに美味しいものが出来た。
後から知ったのだが、吾輩は漬けた翌日に食べたのだが、本来は2〜3日漬けるものらしい。
確かにもう1日漬けたきゅうりの方が美味しかった。
その後、「にんじん」を漬けて食べてみたところ(ちゃんと2日待った)、個人的にはきゅうりよりもにんじんの方が好みの味だった。
漬ける野菜によって、ぬか漬けとの相性があることがわかったので、ネットでおすすめな食材を調べてみたところ、「ゆで卵」やら「アボガド」、「豆腐」などといった吾輩が想定していなかった食材が紹介されていた。
ネットを見ながら嫁に「ゆで卵だって〜!」「豆腐もチーズみたいになるんだって!」などとひとしきりぬか漬けの奥深さの話題で盛り上がり、ひとまずスタンダード?な「なす」を漬けてみることにした。
「早く食べてみたい」という気持ちを抑えながらこの2〜3日を待つワクワク感は、なんだか遠足や修学旅行を目前に控えた小学生に戻ったような“みずみずしい感覚”を38歳の吾輩に与えてくれる。
おそらく竜宮城から玉手箱を持って帰った浦島太郎と同じような気持ちでぬか床を開けることになりそうだ。
小さなタッパーでぬか漬けを作っているため、一度にたくさんの食材を試せないのが多少もどかしいところではあるが、その分楽しみを後回しにすることで長く楽しめるというメリットもあるので、少しづつ吾輩の好奇心を満たしていきたいと思う。
今日はここまで。