吾輩はポンコツである。
6月に引き続き、7月もあまり読書が進まなかった。
というわけで、早速7月に読んだ本を紹介していこうと思う。
1冊目:『働く君に伝えたい 「考える」の始め方』
【ひとこと感想】
吾輩の“推しおじいちゃん”こと「出口治明」さんの著書。
いつも通り読みやすい言葉で書いていただけるのが大変ありがたい。
せっかく人として生まれてきたからには、自分の考えを持って生きていきたいものだ。
その考え方のヒントを与えてくれる一冊。
個人的に面白かったのが、日本の「世襲議員の多さ」である。先進国ではだいたい世襲議員の割合が5%程度にとどまっているが、日本は約3割が世襲議員という異常事態となっている。
「世襲議員王国」とも揶揄される日本だが、これも出口さんが言うように「タテ(歴史軸)・ヨコ(世界軸)・算数(ファクト)」という見方ができなければ、その異常性に気がつけない。
また、「アンコンシャスバイアス(無意識な偏り)」についても多く触れられており、吾輩も無意識のうちに偏ったものの見方をしてしまいがちなので、気をつけていこうと思う。
2冊目:『何度でもリセット元コンサル僧侶が教える 「会社軸」から「自分軸」へ転換する マインドセット』
【ひとこと感想】
銀行員21年、経営コンサル15年、
60代で西本願寺事務方トップとなった僧侶が説く
「下り坂の時代」の生き方
この誘い文句に強烈に惹かれてしまったのは、私が“仏教好き”だからという理由だけではないだろう。
この本がおすすめしているのは以下のような人で、自分はモロに当てはまるのである。
こんな方におすすめです。
✔︎今の仕事・働き方でいいのか不安
✔︎がんばることに疲れてきた。もっと自分らしく働きたい
✔︎人生の指針となる「自分の軸」を見つけたい
✔︎時間と気持ちの余裕を持って自分と向き合いたい
吾輩と同じような「もう少しで燃え尽きてしまいそう」、「会社の言う通りに働いても、なりたい自分から遠ざかっている気がする」といった感覚のポンコツ同志たちにおすすめの一冊。
3冊目:『老いる勇気』
【ひとこと感想】
ベストセラーとなった『嫌われる勇気』の作者としてお馴染みの「岸見一郎」さんが書かれた本作。
人間、誰もが逃れられない「老い」というものに、吾輩もそろそろ向き合っていかなければならない年齢になってきた。
これから体力や気力、集中力の衰えを感じることも増えてくることになるだろうが、
- 上ではなく「前」を目指す
- 引き算ではなく「足し算」で生きる
などといった考え方のヒントを与えてくれる。
本書では衰えていく親との関わりについても、著者の体験を中心に触れられており、現在、親の介護などをしている人などにとっても参考になる一冊だ。
4冊目:『君に友だちはいらない 』
【ひとこと感想】
かなり前に読んで、とても参考になった『僕は君たちに武器を配りたい』の著者「瀧本哲史」氏が書いた本。
こちらも大変ためになる一冊だった。
この本のAmazonレビューに
本当に結果を残している人は、会社員であれ自営業であれ、
きゃっきゃとつるまずに淡々と行動して結果を出しているなと。
といったコメントがあったが、本当にそうだと思う。
吾輩は現在、資格取得のためのスクールに通っているが、そこに参加している受講生たちは、当たり前だがそれぞれが高い目的意識を持って参加しており、大変心地よい。
会社で腐っている暇があったら、淡々と自分を高める努力をしておきたいと思う。
5冊目:『どう生きるか つらかったときの話をしよう 自分らしく生きていくために必要な22のこと』
【ひとこと感想】
宇宙飛行士の野口聡一氏の著作。
「宇宙飛行士」という華々しいキャリアを歩んだ野口さん自身の葛藤がリアルに描かれている。
「宇宙飛行士」ですらキャリアに悩むのだから、吾輩のようなポンコツ社員が悩まないはずがない。
特に最近は、会社において「自分は必要とされていない」と強く感じている。
個人的には今の吾輩の境遇や、今後の人生を豊かにする生き方を考える際にとても参考になった。
「どんな人生を描きたいか」
その答えを求め、本書を通して「宇宙よりも遠い自分の心への旅」が始まる。
そして吾輩は改めて思う。
自分の信じた道を行こうと。
6冊目:『今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる』
【ひとこと感想】
読みやすくて良かったし、内容も面白かった。
もう一度再読して理解を深めたい気持ちと、他の「今を生きる思想」シリーズに手を出してみたい気持ちが半々でどうしようか悩んでいる。
基本的に吾輩は一度読んだ本を読み直すことがないので、ある意味それぐらい興味を惹かれた一冊とも言えそうだ。
エーリッヒ・フロムは他にも「自由からの逃走」や「愛するということ」などといった、読んでみたくなる魅力的なタイトルの著作があるので、他の作品も読んでみて「フロム」という人物の理解を深めていきたい。
今日はここまで。