ポンコツですけどなにか?

ポンコツのポンコツによるポンコツのためのブログ♪

豊かな未来を築くための考え方


吾輩はポンコツである。

 

今回は「二宮尊徳」の言葉を紹介したい。

 

遠くをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す。
それ遠きをはかる者は、百年のために杉苗を植う。
まして春まきて、秋実る物においてや。
故に富あり。
近くをはかる者は、
春植えて秋実る物をも、尚遠しとして植えず。
唯眼前の利に迷うて、まかずして取り、
植えずして刈り取る事のみ眼につく。
故に貧窮す。
二宮尊徳

 

「将来を考える人は、百年のために杉の苗を植える。

もちろん、秋実るものを考えて春、種をまく。

だから豊かになるのだ。

しかし、近くのことばかり考える人は、春植えて秋に実るなど遅すぎる。

目の前の利益に迷って、何も植えようとしないで刈り取るばかりだ。

だから貧しくなるのだ・・・」

 

目先の売上や利益にとらわれすぎると、結果的に長期的な信頼を失ってしまう。

 

長期的な視点を持って、今なすべきことを考えたい。

 

人間の“人徳”も同様だと思う。

 

毎日コツコツ誠実に生きることで、“信頼という複利”が溜まっていく。

 

少し前(5年くらい前?だったか)に話題になった、トマ・ピケティ著の『21世紀の資本』で、「r>g」という不等式が有名になった。

「r > g」というのは簡単に言うと、「お金を持っている人たちの資産が増える速さ(r)の方が、経済全体が成長する速さ(g)よりも速い」ということだ。

 

これをもう少し具体的に言うと

 

お金持ちの人は、働かなくても「貯金」や「株」などでお金がどんどん増えていく。

一方、普通の人や貧しい人は、働いてお金を稼ぐものの、経済全体の成長の速さより遅いペースでしかお金が増えない。

 

結果、お金持ちの人たちはますますお金持ちになり、普通の人や貧しい人たちとの差がどんどん広がっていく———という、自分のようなポンコツサラリーマンにとってはなかなか絶望的な話だった。

 

かといって、何もしないわけにはいかないので、“スズメの涙”ほどの少額ではあるが「投資」を始めるきっかけにはなったので、結果的に自分にとっては意味のある本になった。

 

ポンコツ会社員が少ない金額を投資したところでたかが知れているが、それでもやらないよりは良いと思い、コツコツ続けている。

 

自分の場合は、ちびちび投資続けても「お金持ち」になるのは難しいが、日々の生き方によって「信頼持ち」にはなれるかもしれない。

 

国連が毎年発表する「世界幸福度報告書」によると、幸福の75%は「信頼感」をはじめ「堅調な経済成長」「健康寿命」「良好な人間関係」「寛容さ」「自分に適した生き方をする自由」の6つの要因で決まるとされている。

 

これを見ると、幸福に生きる上で、「お金」以外の要素が多く、ポンコツ社員の幸福論というか、幸福に生きる戦略として「信頼持ち」や「無理をしない生き方」を選ぶのは間違っていないような気がする。

 

少なくとも、鼻先にぶら下げられたニンジンを追いかけ続ける人生では、自分を見失ってしまう。

 

また、無理をすることで「健康寿命」を縮めてしまうのも、大変もったいない。

 

長期的に“なりたい自分”を思い描き、

「今自分はそこに向かっているか?」

を自問自答しながら、着実に理想の自分に近づいていきたい。

 

二宮尊徳の言葉を見て

「ブレないポンコツを目指そう。」

という感想を抱いた朝だった。

 

 

 

今日はここまで。